2019年8月の注目作品 テーマ「機能性のある帽子」
『半分にたためる帽子』
大きな水玉と、サイドのブレードの渦巻き飾りがマッチして、個性的で楽しい帽子が完成。ブレードの丸型を二つを重ねた部分にはスナップが施され、円状の繋がりを外すことが出来る。ブリムの横が2つに分かれる事で、たたみやすい工夫が斬新。楽しさとデザインを組み合わせて、クラウンにも、さらに工夫・展開ができそうなところにも期待したい。
松岡順子さん (中等科)
『キャップにもバイザーにも』
クロッシェに見えるが、実は、ハーフブリムのキャップと、オープンブリムのラウンド系のバイザー型に分かれる2WAYデザイン。皺にならず洗えるサッカー生地に、メッシュの裏地を合わせ、二つのデザインを重ねていながら、通気性良く、軽い帽子が完成。ラウンドブリム裏側にポケットを付け、ハーフブリムをしまい込み、フィット感を良くする工夫がGOOD!
秋濃真理子さん (中等科)
『たためる帽子』
ふんわり軽い、皺加工の入ったダブルガーゼを使用して、たためんでも、皺になりにくいキャップを制作。裏生地には可愛いコットンプリントを合わせて楽しさを+。サイズ元後ろ中心に、出し入れできる金色のリングチャームを縫い込み、被らない時には、服やバックに引っ掛けられるような工夫が楽しい。ブリムはチュールと不織布芯を合わせ軽やかに。
布施あつ子さん (高等科)
『軽量携帯帽子』
しわ加工化学繊維で、トップピースとブリムには、軽く通気性の良いチュールを使用し、随所に工夫・研究された、たためる帽子が完成。飾りのバックルに差し込まれたリボン状に見える部分は、取り外すと本体をしまい込める、収納袋になっている。重さはなんと32g。機能性の帽子では、毎回快挙の作者のアイディアと完成度に拍手。
伴場久仁子さん (高等科)
発見と学び溢れる「帽子研究会」の、個性溢れる注目作品のご紹介
帽子の学校スダシャポー学院では、毎月テーマに合わせて、初等科から、高等科まで合同で、授業の中で帽子研究会も行っています。帽子の知識等の座学だけでなく、似合う被り方の実地レッスン、また、初等科以上のクラスで各自が制作したオリジナルデザイン帽子を元に、より良い作品作りに役立つ帽子の見方や、発想を広げるレッスンも行います。研究会に出品された作品の中で、注目作品や優秀作品を、写真とコメント付きでご紹介しておりますので、ご覧いただければ幸いです。