2012年9月の優秀作品
各自研究してゆきたいテーマの帽子
『沢山の色でトロピカルに』
★素材 カラフルプリント&チェック柄&ストライプの生地
★初等科キャノチエのパターンを大きくアレンジして、新しい魅力を出した作品。沢山の色を使いながら、トーンや組み合わせが良く、作者の独特な色彩感覚のよさを感じる。ブリムを波うたせが飾りに一役買い、小さな刺繍モチーフ止めたも良いアクセントに。ストライプのリボンを生地が、ブリムの間から見え隠れするところが楽しい。
★作者 玉澤 綾子さん
『取り外しできる飾り』
★ブレード シェルボタン グログランリボン
★細目のブレードで、様々な形のモチーフを作り、本体自体が飾りのようにコクのある質感で、ブルトン型に仕上げた作品。アンバランスな1枚1枚に造形の楽しさがあり、吟味・加減しながらのシルエットにまとめていく工程は、根気の要る作業であり、仕上がりの完成度の高さに、作者の技術力と心意気を感じる。飾りは気分で取り外し可。
★作者 車田 弘美さん
『シナマイクロスの飾りを楽しむ』
★素材 シゾール帽体 シナマイクロス シェルパーツ ビーズ
★ハンドワークの仕上げで、ダブルブリムのクロッシェ型。飾りはシナマイクロスをふんわりと折り、バイヤス帯状にしてあしらっている。シェルパーツなど組み合わせたワンポイント飾りが、フォーマルになり過ぎない、軽さのある新しいお洒落感覚を感じ、好感度ある作品仕上がっている。
★作者 石井 雅子さん
『和を洋に』
★素材 帯地 チュール ビーズ
★帯地を使い、スッキリとコンパクトなシルエットのトークは、 チュールを被せて色味を押さえたことで味わい深い存在感に。帯地柄の柄の鶴を選び、対に見えるような配置で、平面的なモチーフをゆれるようにまとめることで良いアクセントとなり、作者ならではの和モダンな世界を感じられる素敵な作品に完成。
★作者 大森彰子さん
『自由気ままに』
★素材 ニット生地など
★クラウン本体の布地自体が飾りに見えるような、フリル、タック、揺らぎを入れた面白さ、さらにブリム面にも同様に変化をつけ、動きのあるシルエットが面白い。作者ならではの、自由な世界観のあるまとめに魅力を感じる。
★作者 菅原まり子さん
『』
★素材 ニット生地 ボア生地 毛糸
★初等科課題を大きくアレンジして、冬の寒さも楽しみになりそうな、ウインター型を完成。紐の部分のアレンジや布の組み合わせ、ボンボンがかわいいアクセントとなって、縫製・デザイン共にとても良くまとまっている。
★作者 谷川涼子さん
発見と学び溢れる「帽子研究会」の、個性溢れる注目作品のご紹介
帽子の学校スダシャポー学院では、毎月テーマに合わせて、初等科から、高等科まで合同で、授業の中で帽子研究会も行っています。帽子の知識等の座学だけでなく、似合う被り方の実地レッスン、また、初等科以上のクラスで各自が制作したオリジナルデザイン帽子を元に、より良い作品作りに役立つ帽子の見方や、発想を広げるレッスンも行います。研究会に出品された作品の中で、注目作品や優秀作品を、写真とコメント付きでご紹介しておりますので、ご覧いただければ幸いです。