2018年11月の優秀作品
『かわいい布で・・』
課題の丸・角融合クラウンパターンに、自作のアンバランスブリムを合わせた作品。気に入った布の可愛さからイメージしたというデザインは、味わいがあり楽しく仕上がっている。ブレードをワイヤーに巻き付けた飾りの鈴なり具合がキュートでGOOD!
作者:松岡順子さん (中等科)
『「手織り」の帽子』
お母様作手織りの布で、モデルKOKiさんのキャスケットのイメージで手持ちの型紙を試行錯誤でアレンジして完成させた作品。フロントのベルト飾りの部分は布を織る前の糸を撚って制作。丁寧な仕上げと布の質感の良さが光るチャレンジに拍手。
作者:箕輪周一郎さん (初等科)
『皮の帽子』
メンズレベルⅡでの型紙課題からピックアップ。魅力的な押し型プリントと、魅力的な色味の光沢ある皮素材を合わせ、チロル風クロッシェの制作。縫い直しのきかない皮を使い、シンプルながらすっきりとした仕立ては、帽子の格と存在感を感じる作品に
作者:菅原千賀子さん (高等科)
『Half &Half』
黒と赤の効いたチェックで、秋冬らしいおしゃれが楽しめそう。緩やかなカーブをトップからサイドピースまで繋げたHalf&HalfのバランスがGOOD!黒布に赤いステッチと大中小3つのボタンで、双方が融合するように良く吟味されている。
作者:松田喜美さん (高等科)
『Quarter』
QUARTERをテーマに、4種類の異素材を合わせた、年代を問わず様々なコーデで被れそうなベレー帽。トップにほのかに山を出すカッティング、流れるようにサイドピースに繋がるラインの美しさが、型紙の吟味と技術の高さを感じる良い作品に。
作者:松田喜美さん (高等科)
『基本型からのアレンジ』
初等科8枚ベレーパターンに手を加えてボリュームを出し、ゆったり被れるベレー型に。ループのウール素材を1枚入れたことで、流れる切り替えラインの印象UPに。トップ中心の矢印型の飾りで、ダイナミックな遊び心ある楽しい作品に。
作者:山上和子さん (中等科)
『シゾール帽体でベニエ型を・・』
過去のシゾール帽体を土台に成型して、サイズ元のワイヤー加工など、高度な技術の要るベニエ型を制作。細やかな手仕事でビーズを布にあしらい、深みと味わいのあるクラシカルな作品に。形の決まりの無い形を描く力にキャリアを感じる。
作者:岸田智子さん (研究科)
『アーモンド型のトップ』
ベロアフエルトのベル型から、ハンドワークでコクのある1点物のトーク型に仕上げている。個人テーマアーモンド型のシルエットは、360度どこから見ても変化に富み、様々な表情を味わえる。華やかなブルーにデザインの深みを加えた力作に拍手。
作者:岸田智子さん (研究科)
『ダブルブリムの帽子』
ベル型シゾール素材をダブルブリムにし、手加減でまとめた作品。初挑戦で、流れるようなブリムラインや、クラウンを無造作につまんだ風にみせつつバランスに良くまとめ上げた仕上げに拍手。立体感覚の良さを生かした作品に期待したい。
作者:鴨川圭さん (高等科)
『ハンチング風キャスケット』
4枚接ぎベレーシルエットのサイズ元にタックを入れ、たっぷりとボリューム感がある、ハンチングテイストを目指したキャスケット型。チェックの布に、意外性のあるレースのお花モチーフとビーズのトリミングで、優しさと華やかさを加えてGOOD!
作者:寺本優子さん (中等科)
発見と学び溢れる「帽子研究会」の、個性溢れる注目作品のご紹介
帽子の学校スダシャポー学院では、毎月テーマに合わせて、初等科から、高等科まで合同で、授業の中で帽子研究会も行っています。帽子の知識等の座学だけでなく、似合う被り方の実地レッスン、また、初等科以上のクラスで各自が制作したオリジナルデザイン帽子を元に、より良い作品作りに役立つ帽子の見方や、発想を広げるレッスンも行います。研究会に出品された作品の中で、注目作品や優秀作品を、写真とコメント付きでご紹介しておりますので、ご覧いただければ幸いです。