2017年8月の優秀作品
『自転車でも風で飛ばない帽子』
初等科のクロッシェをツバ広にアレンジして、通常は飾りをクラウンに巻リボン上に結ぶが、風飛び防止が必要な時は、サイズもと近くのブリムに開けたボタンホールに飾りの巻スカーフを通し、結ぶことができる仕立て。ブリムのエッジに自在ワイヤーも入っているので、ワイヤーの扱いでツバ広帽子をコンパクトにも見せられる。初出品で活用製の高い作品にチャレンジした作者に、拍手。
作者:嶌田京子さん (中等科)
『お洒落リバーシブルレインハット』
自作のオーバークラウンのパターンと急下がりブリムを組み合わせ、撥水加工生地で、リバーシブルのレインハットを制作。ポケッタブルになる軽い素材のため、風飛び防止と、飾りとしても見栄えも良い、ゴムバンドを作りクラウンに被せられるように、仕立てている。幅広いサイズに対応でき、かつ、変化を楽しめるゴムバンドの発想が秀逸。画像右の袋に収納可
作者:伴場久仁子さん (高等科)
『医療用帽子』
ターバン型紙をアレンジして、髪のボリュームの変動に対応し、かつ、帯部分の巻き方で変化を付けられるフリーサイズのおしゃれターバンを制作。マジックテープを外し、重ねて上から被ることで、帽子を被り替えずにそのまま日除け効果をプラスできるように配慮したバイザーも合わせられる。布選びなど改善点はあるが、療養中のお友達への愛情のこもったアイディア作品に拍手。
作者:松岡順子さん (中等科)
『ブリムの角度が変えられる帽子』
8枚接ぎのチューリップハットからの展開で、ブリムを8パーツに分け、各箇所2つづつのスナップボタンを付け、留め位置を選ぶことで、ブリムが変えられるデザイン。飾りは靴ひもを利用したとのこと。ほどけにくく、本体になじみ、配色も良くまとまっている。重なり分量や、角度の細かい吟味がされており、シンプルな見た目ながら完成度の高い作品に。
作者:坂本正美さん (中等科)
発見と学び溢れる「帽子研究会」の、個性溢れる注目作品のご紹介
帽子の学校スダシャポー学院では、毎月テーマに合わせて、初等科から、高等科まで合同で、授業の中で帽子研究会も行っています。帽子の知識等の座学だけでなく、似合う被り方の実地レッスン、また、初等科以上のクラスで各自が制作したオリジナルデザイン帽子を元に、より良い作品作りに役立つ帽子の見方や、発想を広げるレッスンも行います。研究会に出品された作品の中で、注目作品や優秀作品を、写真とコメント付きでご紹介しておりますので、ご覧いただければ幸いです。