2015年10月の優秀作品
テーマ アート&ハロウィンの帽子
『普段使いでかぶれるハロウィン帽子』
丸クラウンのパターンに修正を重ね、程よい丸さのあるベレー型に。魔女、猫、カボチャなど、切り絵のように切り抜いた各種布を縫い留めた飾りは、絵本の物語の一場面のよう。ふっくらとしたオレンジのリボンと、動くと揺れる星がキュート。
●谷川 涼子さん (中等科)
『ハロウィンのキャラクター大集合』
初出品にも関わらず、思い切ったアイディアと、細部まで考えられた表現力、完成度の高い技術が注目度高。帽子の後ろ側には、蜘蛛の巣と蜘蛛もトリミングされている。どこから見てもハロウィン♪の作品で、ぜひ当日を楽しんでほしい。
●坂本 正美さん (中等科)
『ハロウィン仮装パーティーに行こう☆~』
課題のタック入りオーバークラウンで、ふんわりとかぼちゃを重ねたようなシルエット。サテンにチュールを被せて、ボリューム感があり、かつ、しなやかな動きと、軽やかさも感じられるところがGood。まとめ力の高さが経験値を物語る。
●布施 あつ子さん (高等科)
『ハロウィン~魔女をイメージして』
縫い代を外に出した縫い方で、ブレード素材の面白さを活かし、アート的にまとまっている。動きのあるフォルム、華やかさと柔らかさを添えたゴールドチュールのトリミングがこなれたキャリアを感じ、サイズ元仕上げも配慮され、高完成度。
●菅原 千賀子さん (高等科)
『ハロウィンを楽しむパーティーでかぶれる帽子』
ガーゼと包帯を主素材に、メンズハット型木型に合わせて、アプレ、クレイクロスで成型した斬新な手法。コウモリは、身ごろに羽根を、羽根部分は黒裏生地にペイントし、世界観の表現がGood。アート感覚あふれる、完成度の高い作品に拍手。
●宮地 としみさん (中等科)
『魔女がパ-ティーに出かける時の』
フラワーワイヤーを自身で有刺鉄線状に編んで、立体造形に仕上げられたアート感覚の作品。「白」という色の印象と、羽根、揺れる小鳥のチャーム、コットンパールで、ハードな印象が和らぎ、お茶目な天使のような可愛らしさをも醸し出す。
●武田 明恵さん (中等科)
『ハロウィンやパーティーに使えるように』
パープルとグレーの2枚のシゾール帽体を使ってはぎ合わせ、ハンドワークで、個性的なシルエットに完成。大胆で個性的な配色に負けない、ボリュームある共素材の飾りに、軽やかさと華やかさを加えた羽根のトリミングが素晴らしい。
●井上 裕稀さん (中等科)
『杉のファンタジー』
杉の木の実や皮を裂いた自然の恵みと、人工的な素材が融合したオブジェとしても楽しめるアート作品に。平の鋼を大小の輪状に組み合わせスパングルでくるみ、歩くと揺れ、きらきらと光るのが魅力的。被り心地の改良に期待したい。
●菅原 まり子さん (高等科)
『アートテイストのハンチング』
シゾール帽体ベル型を、クラウンブリム一体型のハンチング型に。本来はスポーティーな分類になるハンチングも、ハンドワークで流れるラインを入れ、それを引き立てる羽根飾りのあしらい、おしゃれなボタンでのアクセントが素晴らしい。
●井上 裕稀さん (中等科)
『ブリムの内側に花を咲かせて』
べロアフエルト帽体を組み合わせ、クラウンの途中にブリムを被せる手法。ブリムエッジはふんわりと手縫い仕上げ。シンプルな表面の表情とは打って変わり、裏側は満開のお花や、リボンなどをトリミングで、優雅な空気に包まれる力作完成。
●井上 裕稀さん (中等科)
発見と学び溢れる「帽子研究会」の、個性溢れる注目作品のご紹介
帽子の学校スダシャポー学院では、毎月テーマに合わせて、初等科から、高等科まで合同で、授業の中で帽子研究会も行っています。帽子の知識等の座学だけでなく、似合う被り方の実地レッスン、また、初等科以上のクラスで各自が制作したオリジナルデザイン帽子を元に、より良い作品作りに役立つ帽子の見方や、発想を広げるレッスンも行います。研究会に出品された作品の中で、注目作品や優秀作品を、写真とコメント付きでご紹介しておりますので、ご覧いただければ幸いです。